ベネズエラのカラカス郊外バルロベント生まれでスペインで人気を博したボレロ、ラテン歌手のロレンソ・ゴンサーレスのベスト盤です。彼は故郷の靴屋で働いているときに、彼の歌好きを知っている同僚に勧められて出場した「のど自慢大会」で優勝し、多くのラジオ番組に出演し人気者になりました。1951年にプエルト・リコの大スター、ボビー・カポに出会い彼の作品の「Cabaretera」「Piel canera」「Pobre luna」などはロレンソの終生の持ち歌となりました。1952年にマドリードに移り「Cabaretera」「Niña」「Hola, que tal?」などが大ヒット、一躍人気歌手になります。キューバ生まれのボレロ王、アントニオ・マチンの再来ともモテはやされましたが、声質はマチンの方が硬質で歌の巧みさの点で数段上でしょう。しかし、ロレンソの何とも言えない優しく楽しい雰囲気とおおらかさは、そのハンサムな笑顔同様に捨てがたい魅力があります。1954年にはまだ21歳だったカタルーニャのピアニスト、テテ・モントリウの才能を評価して自身のオーケストラに入れました。資料には1923年生まれとありますが、本人は生年月日を「この世紀（20世紀）のある日」と答えていたそうです。
曲目表：
1. Cabaretera 2. Hola, Que Tal 3. Te Has Escapado De Un Libro 4. No Se Lo Digas A Nadie 5. Niña 6. Piel Canela 7. Amigos Nada Mas 8. Como Duele Una Traicion 9. Chiquita Bonita 10. Mil Noches 11. Pobre Luna 12. Ojitos Traidores 13. Mi Pecado 14. Mentira 15. Sube Espuma 16. Mujer Sin Corazon 17. Nunca 18. Nunca Jamas
