ジャマイカ音楽の歴史に燦々たる功績を残し、スカという音楽スタイルを世界に広めたバンド、スカタライツは現在も現役で活動しているが、もちろんメンバーは結成当初から大きく入れ替わっている。そんな〈キング・オヴ・スカ〉スカタライツの創始メンバーであった二人のサックス奏者ローランド・アルフォンソ、トミー・マクック(いずれも98年に死去)が在籍していた時代のライヴ音源がこの度奇跡的に発掘された。1994年にフィンランドで行われたライヴを収録した本作では、「Guns of Navaron」「Man in the Street」などの初期の名曲を交え、スカ〜ロックステディ〜レゲエと続くジャマイカ音楽の歴史を意識したレパートリを、白熱した演奏で聴かせるというのがそのコンセプト。ジャマイカ音楽が持つ大らかさ、そしてヤバさが同居した臨場感溢れるライヴを心ゆくまで愉しんでほしい。