キューバ革命後の新リズム、カーニバル音楽をアレンジした「モサンビーケ」のオリジネイターとして知られるページョ・エル・アフロカーン。大所帯のパーカッションと歌、ホーン・セクションが巻き起こす、圧巻のアフロ・キューバン・グルーヴはエディ・パルミエリらにも影響を与えました。 本作は、シングルなどの音源を併せたものと思われる10曲入りのリイシューCD-Rです。録音時期は60〜80年代となるでしょうか。前半5曲は、ピアノ、ギター、ベース、ドラムス、パーカッション、管楽器セクションを擁する(曲により若干編成が異なります)、グイグイとサウンドを牽引するエレキ・ベースのトゥンバオがイラケレを彷彿とさせるようなバンドでの演奏。ページョ御大のゲロゲロ声ヴォーカルも飛び出して、強力なアフロ・グルーヴを現出させています。名盤の誉れ高い『ウン・サボール・ケ・カンタ Un Sabor Que Canta』と同時期の録音では無いかと思われます。なかり実験的な音も聞かせ、第2次絶頂期と言えそうなサウンド群です。 後半はパーカッションのポリリズムと管楽器部隊、合唱が織りなす練り歩き系カーニバル音楽としてのモサンビーケの祭典です。 キューバの黒い音が好きな人は必須、パーカッションが好きな人も必須、ニューヨーク・サルサが好きな人は彼らのルーツの一つを知りましょう! アフロビートとかが好きな人にもお薦めいたします。 本作はCD-Rによるリイシューで、一部、音に歪みがあります。予めご了承ください。
曲目表:
1. Y DESPUES DE ESTO QUE 2. TRAIGO PIÑA 3. REPICANDO EN BLUE 4. PROCEDE, TOMA Y DAME 5. CUMBA TINDE 6. MOZAMBIQUE DE LOS ANIMALES 7. SE QUE ME LLAMA 8. ETERNA JUVENTUD 9. COMPRENDE MI RITMO 10. MOZAMBIQUE DE LA CAÑA