2019年に59歳で夭逝したベネズエラの女性シンガー、マリア・リーバス。ラテンとジャズを横断しつつ、ポップにコンテンポラリー化した、巨匠アルデマーロ・ロメロとの共演ライヴもある実力派でした。本作は1990年の初アルバムのストレート・リイシューCD-R。 オーストリア出身のベネズエラ・ジャズ・シーンの巨匠ジェリー・ウェイルとベースのミゲル・チャコンがプロデュース。自作曲が大部分を占めますが、エリス・レジーナなども採り上げているカルトーラ作のナンバー「弁解はやめて(BASTA DE CLAMARES INOCENCIA)」を収めています。ジャジーなテイストとレゲエなどのポップ要素、90年代初頭ならではのシンセを活かした音作り。チャチャチャ調の7曲目がコンガなどのソロも交えたラテン・ジャズ仕立て、9曲目はキューバのシンテシスにも通じるようなアフロ・カリビアン・リズムとエレクトリックなポップ・ロックを結んだサウンドとなっています。 CD-Rですが、音質良好です。
曲目表:
1. Desde La Mesa 2. El Patiquin 3. Suiza Tropical 4. Ashanti Adowa 5. Basta De Clamores 6. Temores 7. El Motorizado 8. No Hay Sugestion 9. La Seguridad 10. Un Intenso Ahora