2020年に90歳で亡くなった、メキシコ映画黄金期を代表する女優で歌手のフロール・シルベルトレ（本名：ギジェルミナ・ヒメネス・チャボーラ）のムサルト・レーベルでの5枚目のアルバムのストレート・リイシューCD-Rです。 “ラ・センティメンタル”“ラ・ボス・ケ・アカリシア”“ランチェーラの魂”“メキシコ歌謡の女王”など、多くの異名を持つフロール・シルベルトレは、まずラジオで人気を得、舞台へ進出、その後メキシコ映画黄金時代にスターになりました。もちろん当時のスターは歌も必須で、プロの芸能界への入り口となったのは、子供の頃マリアッチ楽団をバックに歌ったことだったそうです。歌手としての録音はコロンビアに始まりRCAビクターを経て、ムサルトに移籍し、そこで多くのヒットを放ちました。 ムサルト５作目となる本作は、３つのマリアッチ楽団とトリオ・ロス・アルビノスをバックに歌われ、収録曲の「UNA LIMOSNA」は、ラテンアメリカ・シングル・ヒット・パレード・チャートで一位を獲得しています。このアルバムからは他に、「Gaviota traidora」「El mar y la esperanza」「Amor se escribe con llanto」「Espumas」がヒットしたそうです。メキシコ的叙情性とランチェーラ特有の感情表現をたっぷり含みながらも、しつこさを全く感じさせない歌い口は、何度も聞きたくなる魅力に繋がっています。
曲目表：
1. Gaviota Traidora 2. Amor Se Escribe Con Llanto 3. Volver A Verte 4. La Puerta Blanca 5. Vengo A Saber 6. Para Adorarte 7. Una Limosna 8. El Mar Y La Esperanza 9. Espumas 10. Mi Última Canción 11. Y Quedarme Sin Mí 12. Probé El Dolor
