クラシックとフォークの要素を両方持ちながらどちらとも違う独創的なアプローチが面白くて、このアルバムは愛聴盤になりそうです。ペルーの素晴らしい写真家マルティン・チャンビの作品をジャケットに飾るセンスの良さは音楽にも表れています。ジャンルを問わず、アクースティック・ギターが好きな方にお薦めします。
—ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
風来坊のスタンス、高貴な風貌、稀なる経歴。私は敢えて「神隠しから還った子」と呼ぼう。
—久保田麻琴(ミュージシャン、プロデューサー)
鮮烈な音! アンデス山脈の荒涼とした風景が脳裏に浮かぶような霊感溢れる演奏にひたすら圧倒された。
—サラーム海上(よろずエキゾ風物ライター)
絶望的な惨事や破滅的な時代の様相が僕らにフォルクローレの必要を説く。前時代の響きや伝承されてきた人々のつぶやきを今、時代が必要としている。笹久保伸という人は体内のどこかでそれに気づいている。彼の音にはまさに今、求められている知性の叫びが宿っている。
—関口義人(音楽ライター)
●昨年、日本で国内版発売されたアルバム、『ジョン・ダウランド・リターンズ』によって、現代音楽界、フォルクローレ界以外からも大きく注目されることとなった笹久保 伸。
●幼少時の体験(環境)からペルーの山岳音楽フォルクローレに早くから魅惑され、そのギター演奏を行いたいとの欲求から、まず音楽的な基礎を学ぶために始めたというクラシック・ギター。その後、クラシック・ギターは、特に現代音楽の興味へと広がりを見せ、高橋悠治、シルヴァーノ・ブッソッティという世界に名だたるアーティストとの交流へと発展していきました。
●一方でフォルクローレへの眼差しもますます深まり、21歳の時単身ペルーに渡り、ラウル・ガルシア・サラテ、ハイメ・グアルディア、オスカル・アビレスなどの現地の巨匠たちと交流を重ね、さらにアンデスの村々まで出向き音楽採取を行い、生活に根ざしたフォルクローレを独自に習得。滞在中にペルーの名門レーベル、IEMPSA(イエンプサ)の目にとまり、他のペルー現地レーベルも含め、現在までに13枚のアルバムをリリース。ペルーのみならず、伝統的な音楽の分野では異例中の異例といえます。
●3年のペルー生活を終え、帰国後はフォルクローレ、現代音楽共に積極的に活動。2011年に、ペルーのXENDRA(センドラ)レーベルより発売された『ジョン・ダウランド・リターンズ』が国内盤としても発売され、大きな話題となりました。このアルバムは、現代音楽界、フォルクローレ界以外からも大きな反響を得て、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などで、笹久保の活動が取り上げられることになりました。
●本作は、29歳にしてすでに多くのキャリアを積んできた笹久保 伸の初となる日本録音制作アルバムです。録音からミキシング、マスタリングまでを、笹久保の才能を高く評価する久保田麻琴が担当。深くも煌びやかで、存在感あるサウンドに仕上がっています。録音はほとんど数テイクで終え、笹久保の奏者としての才能の高さを示すと共に、今回の録音の生々しさの要因にもなっています。
●今作で笹久保は、自身の音楽活動の原点であるペルーを中心とした「フォルクローレ」を再度取り上げ、さらにこれまでの様々な音楽活動から養われた感性で創り上げた自作を交え、今の笹久保にしかなし得ない世界を提示しています。
●なおジャケットには、1920年代から1950年代に掛け、ペルー・アンデスのクスコを拠点にアンデスの自然、街、人をその深い眼差しで撮り続けたペルー・インディヘナの世界的歴史的写真家、マルティン・チャンビの写真を使用しました。
2012年8月12日発売
笹久保 伸 『翼の種子(Semilla de Alas)』
BEANS RECORDS BNSDX-7001 ¥2,625(in Tax)
※ 録音、ミキシング、マスタリング:久保田麻琴
※ ジャケット(紙ジャケ)写真:マルティン・チャンビ
異能のギタリスト笹久保伸、初の国内録音制作アルバム。彼の音楽活動の原点であるペルーを中心とした「フォルクローレ」を再度取り上げ、さらにこれまでの様々な音楽活動から養われた感性で創り上げた自作を交え、今の笹久保にしかなし得ない世界を表しています。一音一音を慈しむように発せられる笹久保の深いギターの音色、そして自由なリズム感、聞くものを自然にその世界に引き込んでしまう音の力を感じさせてくれる作品です。
*全国のCD店、ウェブショップ、もしくは、弊社通信販売でお求めいただけます。
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イルマ・オスノ & 笹久保 伸『アヤクーチョの雨』発売記念コンサート決定!
イルマ・オスノと笹久保 伸が3人のミュージシャンを迎え、アルバム
『アヤクーチョの雨』の世界を再現する、一夜限りのスペシャルなコンサート。
出演:笹久保 伸(ギター)
イルマ・オスノ(歌)
横澤 龍太郎(パーカッション)
高木 大輔(ギター)
木村 美保(歌)
日時:2014年5月24日(土)
終了しました
笹久保 伸(ギタリスト/作曲家)
東京に生まれその後1歳までペルーで過ごす。クラシックギターを学び内外のコンクールにて受賞多数。
17歳の時にコスキン音楽祭(アルゼンチン)で演奏して以来世界各地で演奏活動を行う。
2004年〜2007年はペルーに在住し、音楽とその人々の生活を学ぶ。
Daniel Kirwayo、Manuelcha Prado、Raul Garcia Zarate、Jaime Guardia、Manuel Silva、Fredy Flores、Alberto Juscamaita、Oscar Aviles などの巨匠達と交流を深め彼らのもとで音楽を学びながら、アンデスの村々を旅し音楽採集を行い、その音源を基に数々のCDを発表。
ICPNA国際ギターフェスティバル、アレキーパ国際ギターフェスティバル、クスコ国際ギターフェスティバル、フリアカ国際ギターフェスティバル、アリカ国際ギターフェスティバルなどで招待演奏を行う。
これまでにイタリア、ドイツ、ギリシャ、ブルガリア、アルゼンチン、チリ、ボリビア、にて演奏。
2008年 来日したペルー大統領の前で演奏を行う。(ペルー大使館主催)
2010年「秩父前衛派」を組織し音楽や詩の活動を展開
2011年 イタリア・ミラノのアートスペース「スペース・シリン」およびローマ・カピトリーニ美術館(Campidoglio)にてリサイタルを行う。
CDはペルーのレーベルIEMPSA、TDV、XENDRA RECORDから13枚リリース。
日本ではアオラコーポレーションよりリリースしている他、エイベックスから発売の「高橋悠治の肖像」にも1曲収録。
作曲家の高橋悠治、杉山洋一、Sylvano Bussotti、Carlo Domeniconi、Elder Olaveらに新作を委嘱し世界初演を行っている。
主に前衛的な現代作品やラテンアメリカ音楽、即興でギターを弾いているが、根本的には友人達と楽器で遊ぶ喜びがすべての活動のインスピレーション、モチベーションとなっている。
おもな受賞
・ アルゼンチンコスキン音楽祭日本代表審査会 1位(最年少)
・ 日本ギターコンクール高校生の部 1位
・ 埼玉ギターコンクール 1位
・ アムランコンクール(ラテンアメリカ音楽コンクール) 2位
・ 日本ギター音楽大賞2位
・ 日本J.Sバッハギターコンクール3位
・ J.Sバッハ国際ギターコンクール4位(ドイツ)
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「笹久保伸という、若く才能のある日本の青年を知ることは、私の人生において大きな驚きだった。なぜなら、その日本の若者はペルー音楽を弾いていたからだ。間違いなく未来の偉大なギタリストである。21歳にしてすでに非常に高い水準に達している演奏家であり、生まれついての驚くべき芸術家なのだ。遠くない将来、彼は偉大な芸術的演奏家のひとりになるであろう」
2005年2月27日
アルベルト・フスカマイタ(アヤクーチョの伝説のギタリスト)
『Adiós pueblo de Ayacucho』2005年デビュー作ジャケ中コメントより
「笹久保伸は、ペルーの伝統音楽を演奏する希有な才能を持った若いギタリストだ。私たちは、彼の私たちの音楽に対する素晴らしい感性と親愛の情を目の当たりにする。彼の行く先には多くの成功が待ち受けるだろう。これからもずっと音楽を作り続けるてほしい。そう、君の国でもね、常に的確に愛情を込めて。伸、前に進みなさい」
2005年2月15日
ラウル・ガルシア・サラテ(ペルーを代表するアンデス音楽のギタリスト)
『Adiós pueblo de Ayacucho』2005年デビュー作ジャケ中コメントより
「音楽は魂の要素である。それは人間としての感性に繋がっている。だから、音楽には限界などないし国境もなく、それは普遍的な言葉に成り得るのだ。笹久保伸の場合も、素晴らしく才能のあるギター演奏家であり、彼が演奏するのはアヤクーチョの音楽で、そして、彼は日の出ずる国(日本)の出身だ。心を込めて録音され、今人々の前に置かれた、このCDを早速聞いてみよう」
2005年8月12日
ハイメ・グアルディア(ペルーを代表するチャランゴ奏者)
『Adiós pueblo de Ayacucho』2005年デビュー作ジャケ中コメントより
「私はこの若きギタリスト、笹久保伸と知り合い、アヤクーチョの遺産について彼の世話を焼くことをとても嬉しく思う。彼はコンサートでギターを通して、その広範な知識と高い技術が披露し、難解な作業に現れる様々な情感を表すことを可能にするのだ」
2005年2月8日
ダニエル・キルワヨ(アヤクーチョのマエストロ・ギタリスト)
『Adiós pueblo de Ayacucho』2005年デビュー作ジャケ中コメントより
「笹久保伸は、日本と褐色のアメリカ(中南米)の友情と団結のつなぎ目なのだ。彼は、アンデスの力強い音と深い音色をまとった、日出ずる国の桜なのだ。笹久保伸は先達の弾くアンデスギターから素早く学び取り、弛まない練習と愛と熱意を持ち、ギターの名手としての才能溢れる情熱を披露してくれる。ボリビア、ラパスにて - この若者に賞賛と、尊敬とその洋々たる前途に願いを込めて」
2005年11月
エルネスト・カブール(ボリビアを代表するギター、チャランゴ奏者)
『Amanqaycha』2005年セカンド作ジャケ中コメントより
【La rosa moren/SHIN SASAKUBO】
【Toro mata/SHIN SASAKUBO】
【Alver gonischay/SHIN SASAKUBO】
【Mayu Sonido~Tankarchay/SHIN SASAKUBO】
【Arpaschally/SHIN SASAKUBO】
【La flor de la luna/SHIN SASAKUBO】
Shin Sasakubo Sonidos del Mundo 1
Shin Sasakubo Sonidos del Mundo 2
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