定番ジャンル
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Cosmographes コスモグラフ
レーベル:
L’AUTRE DISTRIBUTION
カテゴリ:フランス ジャンル:MIXTURE WORLD MUSIC
国:FRANCE 録音・発売年:2011 メディア:CD
価格:1991円 オーダーナンバー:AD-1684
ミュージック・マガジン誌2011年5月号『輸入盤紹介』で松山晋也氏が紹介しています。 当初2人組だった古都リヨンのアンティクウォークが、ギターとベースを加えて4人組になって、さらにシンフォニックになりセカンドCDが発売になりました。リシャール・モンセギュ(ドラムス、ヴォーカル、マルチ・パーカッション)、セバスチアン・トロン(電子ヴィエル・ア・ルー、種々キーボード、プログラミング)による惑星間ワールド・ミュージック。地下深く根を張ったバオバブの大木が、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アフリカの地下水を吸って天へ天へと成長し、その枝先から宇宙へのメッセージを発しているような音楽です。リシャール・モンセギュのヴォーカルから発せられる歌詞は、どこかの言語のようだが、何語なのかわからない、しかし言わんとするところはわかる、という不思議な言語なのです。マグマのコバイア語のような地球ばなれした想像力から生まれたもののようでもありますし、「ワールドミュージックのエスペラント語」を目指したもののようでもありますが、雰囲気としてはタモリのハナモゲラ語のような、モヤモヤ~アヤムヤっとしたデタラメ語に聞こえます。 セバスチアン・トロンの電子ヴィエルは、千年前から存在する未来楽器のように、ひとりで弦楽四重奏団の音が出せるのはもちろん、シルクロードのラバーブの音、モンゴルの馬頭琴の音、モロッコのグンブリの音、冨田勲のようなロボットシンセの音... なんでも出せてしまうのです。 『コスモグラフ』とはスタンダード仏和辞書では「宇宙年代誌学者」というよくわからない訳語がついてますが、要するに「天文図」を描く人のことで、平面に宇宙図を転写するという気の遠くなるような仕事をするのですね。そういうシュールな野望を思わせる狂気もちょっとありますが、全体的には地球愛と宇宙愛に満ちたポジティヴなプログレッシヴ・ワールド・フュージョンで、異星人にも「サンバ踊ってみんか」と誘うような...、感じです。
曲目表:
1.IBN ISEFRA 2. COSMOGRAPHES 3. PERSPICILLI 4. EPAMING ASTRA 5. BAYAERTU 6. ORLANDA 7. IMMENSUM 8. PHILIA
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