●本ユニットの母体である「トリオ・セレステ」は、いずれもアルゼンチンでの修行経験を持つ、現代日本のタンゴ界を牽引する3人のスペシャリスト達により、2009年に活動を開始しました。メンバーは、タンゴ・ピアノの奏法に精通し、ダイナミックかつリリカルな演奏と作編曲にも定評のあるピアニストの青木菜穂子、古典からモダン、現代フォルクローレまでをカヴァーし、正確かつ華麗なテクニックで他の追随を許さぬバンドネオンの北村聡、圧倒的なグルーヴと豊富な経験で、このグループの音楽性を統括するベースの田中伸司です。 ●幼少期を北中南米で過ごしたシンガーのSayacaは、‘96年より国内外でのアストロリコ、小松真知子&タンゴクリスタルのツアー、コンサート、レコーディングに参加し、本格的な活動を始めました。‘02年〜’08年はブエノスアイレスで歌手活動と修行を続け多くのショーやフェスティバルに出演し、‘06年、初のソロアルバム ‘Cada vez que me recuerdes’ を、ブエノスアイレスのEpsa musicよりリリースしました。’13年には小松亮太主催 ’ブエノスアイレスのマリア’ 日本人キャスト版 マリア役で参加。天性の詩情と確かな語学力に裏打ちされた歌唱は国内外で高い評価を得ています。 ●本作は、全10曲で構成され、フランシスコ・デ・カロの代表作「Flores negras 黒い花」で始まり、「El choclo エル・チョクロ」、「Mano brava マノ・ブラーバ」、「Yuyo verde 夏草」といったタンゴの名曲から、ピアソラの「Milonga de la anunciación 受胎告知のミロンガ」、エラディア・ブラスケスの「El corazón al sur 心は南へ」、日本でも人気の高いカルロス・アギーレの「Evocación futura 未来の回想」、さらには高木東六作曲、藤浦洸作詞のコンビによる「水色のワルツ」、そして、オリジナル曲まで幅広い選曲がされていますが、そのいずれにもこのメンバーならではのセンスを活かしたアレンジが施され、1曲毎に違う印象を与えつつその音楽世界に浸れる心地よさを与えてくれます。 ●インストゥルメンタルと歌入りの曲のバランスもよく、極上の仕上がりです。タンゴ・ファンだけでなく、ラテン音楽ファンからボーカル・ミュージック・ファンまでを魅了する『TRIO CELESTE & SAYACA』の登場にふさわしい作品です!
曲目表:
1. Flores negras 黒い花 2. Camino al lago 湖へ続く道 3. El choclo エル・チョクロ 4. Es el amor lo que necesitas 必要なのは愛だけ 5. Mano brava マノ・ブラーバ 6. 水色のワルツ 7. Yuyo verde 夏草 8. Evocación futura 未来の回想 9. Milonga de la anunciación 受胎告知のミロンガ 10. El corazón al sur 心は南へ