以前ボンバ・レコードから、名だたるジャズ・メンと共演した1982年リリース盤の復刻CDが発売されていたパーカッショニスト、アントニオ“チョコラーテ”ディアス・メナによる、1954年録音のレア10インチ・アナログ・レコード(Audio Fidelity AFLP-902)のストレート・リイシューCD-R。著名なキューバおパーカッショニストで、早くから国外で活躍。本アルバムの録音はメキシコ。このアントニオ“チョコラーテ”ディアス・メナは、1963年にも同レーベルから、『Eso Es Latin Jazz...Man!』というアルバムを出していて、そこでは、ジャズのラロ・シフラン、デューク・ピアソン、コンガのパタート、トランペットのもう1人の“チョコラーテ”、アルフレード・アルメンテロスらが参加している。 で本作は、全編パーカッション・アンサンブル(数曲で歌やコーラスも入る)で、キューバの様々なアフロ系リズムを聴かせてくれるという企画アルバムです。1954年で、全編パーカッション・アンサンブルだけでスタジオ録音というのは、モンゴ・サンタマリア、ティト・プエンテなどとほぼ同時期で、かなり早いほうだと思います。メンバーは、彼の他、オリジナル・アルバムにもチミネアという名前しかクレジットされておらず、他は不明ですが、リズムの種類が多岐に渡っていて、どれも超弩級のどっしりしたグルーヴが展開されています。リスナーはもちろんミュージシャンにも是非聞いていただきたい内容です。 盤起こし?と思われますが、ノイズもほぼ聞かれず、音質も解像度よく仕上げています。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色CD-Rが封入されています。