1953年テヘラン生れ、RADIO NOVAが最も元気だった頃の1988年には野太い嗄れ声と強烈な外国語訛りでジャズとラテンのプログラムDJをしていたことでも知られるサー・アリ。彼が1983年にパリのクラブ「エレファン・ブラン」のために結成したラテン・スウィング楽団OCEB(Orchestre de chambre de l’ElephantBlanc エレファン・ブラン室内楽団)が母体となり、このSIR ALI’S GIRLSが組まれました。サー・アリはトランペットとヴォーカル&MCを担当し、楽しければすべてOKという姿勢でマンボ、チャチャ、ニューオーリンズ、サンバ等を楽しませてくれます。最初で最後となったこのアルバムは1989年制作で、国営ラジオでジャズ番組を制作していたジャン=ミッシェル・プルーストのプロデュースによるスタンダードカヴァ—集。脳天気な明るさあり。