ブルターニュ、レンヌ出身の6人組、レ・ヴィエイユ・ピー(老いたカササギ)のサードアルバム。ヴォーカル(&クラリネット)のガブリエル・サグリオの声とカリスマ性は、ジャック・ブレルを想わせるという評判で、それを聞きつけたブレル遺族が、このアルバムのためにジャック・ブレル自身の声を使用してもいいという贈物。それが結実して6曲目(にしてアルバムタイトル曲)”UNE VIE FORMIDABLE”(すばらしきかな人生)が完成したそうです。ブレルのナレーションに、レ・ヴィエイユ・ピーのクレズマー・ストンプ風のインストがかぶさる美しい曲。アコーディオン、ギター、コントラバス、クラリネットのアンサンブルは哀愁たっぷり。ランボーの詩(レゲエな2曲目)、エリュアールの詩(7曲目)にも注目。サンプルやスクラッチや適度のエレクトロ遊びも利いています。豊かな音楽性と、ブレル的な人間のデカさと、浪漫主義が聞く者の心をとらえます。ディジパック装。15 曲入り。
曲目表:
01. Utopie 02. Roman 03. Si Beaux 04. Chercheur D’Or 05. Cababole 06. Une Vie Formidable (Feat Jacques Brel) 07. Defiler Le Temps 08. U-Beat 09. Du Cote D’Ailleurs 10. Ton Sourire 11. Tumanle 12. La Coccinelle 13. Frangin 14. Nous Partons 15. Celemenville