●"カタラン・ギター"ことトティ・ソレールや、ジャンルを越えた評価を得ているシルビア・ペレス・クルスらの国内での人気も高まり、カタルーニャの音楽が徐々に認知されてきてます。89年生まれであるパウ・フィゲレスはその次の流れで主役になるであろうギタリストです。 ●彼のスタイルは、フラメンコ・ギターの歴史を紐解き、そこに最近の様々な音楽からの影響と地中海音楽のエッセンスを落とし込むというもの。フラメンコ・ギターをフアン・マヌエル・カニサレスやデイエゴ・デル・モラオにも伝授され、ジャズギターとピアノも操る才覚。国内盤化もされ、トティ・ソレールの近作で素晴らしい歌声を聴かせてたジュディット・ネッデルマンやジェンマ・ウメット諸作のプロディース。又、リュイス・リャック、マリア・デル・マール・ボネット、マリナ・ルセイユ、マイテ・マルティンらカタルーニャ音楽の大御所とも共演を果たしています。 ●今作は挨拶代わりともいうべきセルフタイトルの1STで、言うまでもない素晴らしきギターが紡ぎ出す10曲(1曲は影響されたというトティ・ソレールのカバー)。ゲストにはジュディット・ネッデルマンとイベリアン・パーカッション・オーケストラ、コエトゥスのアレックス・トビアスなどカタルーニャ音楽の人脈が固めています。又、カタルーニャ語の有力音楽サイト、Enderrockの"Millor disc de folk del 2015"も受賞。 ●フラメンコの歴史とポスト・クラシカルの風情をもつ今作は、フィーリンからアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレやミナス音楽好きにも試して頂きたい逸品です。
曲目表:
1. Abriendo 2. Vladimir Maiakovski 3. Jol 4. No Evening In The Garden 5. Colorines 6. Free 7. Eshu 8. Cabo de Gate 9. Afsana 10. Nyami Nyami