ニノン・セビージャは、1929年ハバナ生まれの伝説的ダンサー兼女優兼歌手です。子供の時からダンサーに憧れていたニノンは、厳格なカトリックだった家族に隠れてレッスンを行っていたようですが、すぐに才能を開花させ1940年代半ばには、ハバナのキャバレーで人気を得たそうです。その後、当時の中南米の映画のメッカ、メキシコの映画監督のハバナでのオーディションに合格し、1946年にメキシコ・シティーに渡り、その地で、歌やダンスのシーンを豊富に含むいわゆる「ルンベーラス・フィルム」のスターとして、同じキューバ出身のマリア・アントニエータ・ポンスらと競うように大活躍。2015年に亡くなるまで、メキシコ・シティーでテレビなどへも出演しながら暮らしたそうです。 本アルバムは、1960年頃にメキシコRCA CAMDENに残したレア盤『SOLO PARA ADULTOS』(CAM-105)の曲順はシャッフルされていますが、ストレート・リイシューCD-Rです。伴奏は、メキシコのルイス・ゴンサーレスの楽団。フルブラスのラテン・アレンジで10曲を聴かせてくれます。フリオ・クエバ、オスバルド・ファレス、フリオ・グティエーレス、ベニー・モレー、ロセンド・ロセール、エドゥアルド・ダビドソンら、キューバ人の手になるマンボやチャ・チャ・チャを中心に歌っています。2曲目のコミカルな曲や3曲目、7曲目などのムーディーな曲での女優らしい演劇的な歌い口は流石。ジャケット写真通りのキュートでセクシーな歌満載です。 菊地 成孔のラジオ番組「粋な夜電波」の2017年6月25日の放送で、このアルバムの3曲目が放送されました。 盤起こしと思われますが、ノイズもほぼ聞かれず、音質もまずまず良好です。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色CD-Rが封入されています。
曲目表:
1. El Marañón (Julio Cuevas) 2. Lo Último (Blanco Suazo) 3. Acércate Más (Osvaldo Farrés) 4. Salud Y Dinero (Mario de Jesus) 5. Se Te Cayó El Tabaco (Beny More) 6. Los Hermanos Pinzón (Horacio Fontova) 7. Así, Así (Julio Gutiérrez) 8. La Llave O La Cerradura (Amilcar Segura) 9. Caimitillo Y Marañón (Rosendo Rosell) 10. La Viuda Del Muerto (Eduardo Davidson)
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