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卒寿 卒寿
レーベル:
ABY RECORDS
カテゴリ:日本 ジャンル:MINYO/トラッド
国:JAPAN 録音・発売年:2021、2022 メディア:CD
価格:2500円 オーダーナンバー:ABY-025
◆セール対象外◆ ポイント5倍
「暮らしの歌が持つ力強さ、美しさ、気高さ、生命力、ここにはそのすべてがある」 「木津竹嶺はその生涯を民謡と共に生き、2022年8月に90年の長い人生に幕を下ろした。本作はその最晩年の唄声を録音した音源集である。ここには死の半年前の録音も含まれており、ひとりの男の生き様も刻み込まれている」大石始
● 昭和7年、新潟県南魚沼市に生まれた民謡歌手、木津竹嶺が、最晩年の2021年-2022年、久保田麻琴のプロデュースによって残した最後のアルバムです。民謡歌手として他ジャンルとのコラボなどでも活躍している実娘、木津かおりが、共同プロデュースとアレンジを担当、自らも三味線、太鼓、歌囃子、ゴッタン、笛を披露しています。
<以下、大石始氏によるライナー・ノーツより> 本作制作のきっかけになったのは、かおりさんがSNSにアップしたとある動画だった。その動画には竹嶺の唄う光景が捉えられており、その動画を観た音楽プロデューサーの久保田麻琴さんから、かおりさんのもとに一本のメッセージが送られてきた。 「麻琴さんは『お父さん、すごいね。この声は残しておいたほうがいいんじゃないの?』と言うんですよ。最初は『えっ?』と思ってたんですけど、そこからですね。年齢も年齢なので早くした方がいいよねってことで、声をかけてもらってから3か月後に録音して、全部で3回録音しました。やるうちにどんどん体力が落ちていったので、すごいタイミングでキャッチしてくれたんだなと思いました」 (中略) かおりさんはレコーディング時の竹嶺の様子をこう語る。 「気合いがすごかったんですよ。一番最初の録音のときなんて特に。俺はやるぞ、というスイッチが入ったときの、それこそ昭和ひと桁生まれの気合いの入れ方はすごいですね。自分たちは甘っちょろいなって思いました」 (中略) 暮らしのなかで民謡に触れ、その本質を習得してきた木津竹嶺。本作を聴いていると、脳裏に浮かび上がるのは煌びやかなコンサートホールの舞台ではなく、魚沼松坂で盛り上がる農家の宴席の光景だ。暮らしの唄が持つ力強さ、美しさ、気高さ、生命力。ここにはそのすべてがある。
<木津竹嶺プロフィール> 昭和7年生まれ、新潟県魚沼市出身。農業、酪農、炭焼きに就業。昭和29年上京。粘土商に住み込みで6年間就業中、故青木竹水氏に師事。結婚後、竹嶺会を発足する。コロムビアレコードより「越後追分」を初吹込み。「尺八による民謡への誘い」(LP2枚組)「北から南から」(唄)「ファミリーによる新潟民謡集」等発売。ベークライト尺八に作りに没頭する傍ら、ロス・アンゼルスにも支部を持ち、米国公演を10数回行う。令和3年、日本郷土民謡協会より、「民謡栄誉章」受章。令和4年逝去、享年90歳。
曲目表:
1. おいとこ節(千葉県) 唄:木津竹嶺 三味線・太鼓:木津かおり 鉦:久保田麻琴 2. 相川音頭(新潟県佐渡島) 唄:木津竹嶺 三味線・太鼓・唄囃子:木津かおり 大太鼓:高円寺飛鳥蓮 3. 串木野さのさ(鹿児島県) 唄:木津竹嶺 ゴッタン・オルゴール:木津かおり 4. 相馬北方二遍返し(福島県) 唄:木津竹嶺 三味線・太鼓・唄囃子:木津かおり 5. 安来節(島根県) 唄:木津竹嶺 三味線・太鼓・唄囃子:木津かおり 6. 山寺石切唄(山形県) 唄:木津竹嶺 笛:木津かおり 7. 米山甚句(新潟県) 唄:木津竹嶺 三味線:木津かおり 8. デカンショ節(兵庫県) 唄:木津竹嶺 三味線・太鼓・唄囃子:木津かおり 鉦・唄囃子:久保田麻琴 9. 黒田節(福岡県) 唄:木津竹嶺 三味線・太鼓:木津かおり 10. 鹿児島浜節(鹿児島県) 唄:木津竹嶺 三味線:木津かおり
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