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MAATOUB LOUNES　マトゥーブ・ルネース

Au Nom De Tous Les Miens　わが愛する者全ての名において

レーベル： BEANS RECORDS
カテゴリ：マグレブ　ジャンル：BERBER/シャービ
国：ALGERIA　録音・発売年：1995年　メディア：CD

価格：2860円　オーダーナンバー：BNSCD-539

※日本語解説付（粕谷祐己）ポイント5倍
●最近、アルジェリア、モロッコ、チュニジアというマグレブ諸国の音楽を紹介するＣＤや書籍がたくさん紹介され、ワールド・ミュージック・ファンだけでなく、多くの音楽ファンの注目を浴びています。日本のワールド・ミュージックを代表する雑誌MM誌（ミュージック・マガジン）では、2008年を通して、この地域の音楽を特集記事などで紹介していました。●そんなマグレブ系アーティストたちの中で、弊社でも国内盤発売しているダフマン・エル・ハラシ、エル・ハジ・ムハメド・エル・アンカとともに評価の高いのが、本ＣＤのルネース・マトゥーブです。●ルネース・マトゥーブは、アルジェリアの先住民族であるベルベル系のカビール人の歌手です。カビール人は、フランス植民地支配時代から、1990年代に至るまで差別を受け続けてきたとされていますが、マトゥーブは、音楽活動初期から政府やイスラム過激派に対し一貫して批判し続け、その音楽の成熟と共に民衆に絶対的な支持を受けてきました。1998年にはついに何者かによって射殺されてしまいました。そんなところから、ボブ・ディラン、ヴィソツキー、ボリス・ヴィアンなどを引き合いに語られることも多いアーティストです。暗殺の５ヶ月前にパリの6000人収容の大コンサート会場ニゼットで行われたラスト・コンサートを収めたアルバムがライス・レコードから日本盤発売され話題となり、その年（2007年）のM.M.誌ワールド部門ベストアルバム２位に選ばれています。●本作は、やはり彼の晩年の録音と思われる音源の復刻ＣＤです。歌われる言語はカビールの言葉ですが、メロディ、リズムはアラブ・アンダルース音楽を基調に、カビール独自な音楽性も覗かせます。この地域の多くの歌手と同じくマンドーラの弾き語りで歌われるその歌唱は、独特なコクのあるコブシを多用した淡々としたも。聞き進む内に、知らず知らずに呪術的ともいえる彼の歌の世界に引きずり込まれます。また、簡単な打楽器、ヴァイオリン、笛というシンプルな伴奏が、かえって彼のヴォーカルの魅力をぐーっとクローズアップさせるという好結果も生んでいます。●なお、本アルバムは、MM誌2008年11月号の輸入盤紹介コーナーで原田尊志氏が取り上げ、また同誌2008年個人ベスト・アルバムにて、中村とうよう氏、原田尊志氏がランクインさせています。

曲目表：
01. Semehtiyi　友人たちよ、許してくれ
02. Ayivtiw　おおわが魂よ、どうしたらよいだろう?
03. Avava Ruh　父よ、安らかに
04. Ayahviviw　忠実な友
05. Imcumen　ならず者たち
06. Selkan Iderz　足音
07. Efev Ayajrad　侵略
08. Ayatyetran　将校たち
09. Equrent Etregwa　涙の涸れた目
10. Ayizri Yesridimene　熱い涙を流して
11. Armi Glalzev　手遅れになったら