今年(2023年)93歳で、『FAREWELL WORLDO TOUR VIDA 2023』と称した世界ツアーを敢行しているキューバの至宝、オマーラ・ポルトゥオンドが、今年発売した新作アルバムです。 このアルバムは、ここ2〜3年の間にシングルとして配信のみで発表していた、各方面のスターたちとのデュエットに、新録音を加え製作されたもの。 グアテマラの女性シンガー・ソングライターのガビー・モレーノとのデュエットで始まり、ペルーのスサーナ・バカ、メキシコからはナタリア・ラフォウルカデとカルロス・リベーラ、U.S.A.のブルース・マン、ケブ・モ、サルサ界からは、アンディ・モンターニョス(映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』でイブライム・フェレールとデュエットした印象的なシーンのナンバー「シレンシオ」)とルベン・ブラデス、同郷キューバからは、近年よく共演しているオルケスタ・ファイルデとラファエル、ゴンサロ・ルバルカーバ、アマウリー・ペレスにアレクサンデル・アブレウとの共演を聴かせてくれます。唯一ソロでしかも英語で歌っているのは、レネ・ホーンがオリジナルのジャズ曲「NOW」。オマーラは、若い頃レナ・ホーンに憧れてたと言いますから、まさに原点回帰として、取り上げたのでしょう。 それにしても、張りがある若々しい声は健在。キューバのフィーリン歌手として、そして世界最高峰のポピュラー歌手としての魅力が詰まったアルバムです。
曲目表:
1. Bolero a la Vida - feat. Gaby Moreno 2. Silencio - feat. Andy Montañez 3. Lo que me queda por Vivir - feat. Raphael Y Orquesta Failde 4. Duele - eat. Gonzalo Rubalcaba 5. Como la Gigarra - feat. Susana Baca 6. Me Toca - feat. Carlos Rivera 7. Se Feliz - feat. Keb’ Mo’ 8. Now 9. Honrar la Vida - feat. Ruben Blades 10. Gracias a la Vida - feat. Natalia Lafourcade 11. Con 2 que se Quieran - feat. Amaury Perez y Alexander Abreu