キューバのコリブリ・レーベルの若手ジャズ系アーティストを紹介するシリーズ“THE JAZZ YOUNG SPIRIT”シリーズのなかの1枚。 タマラ・カスタネーダは、キューバの女性ヴィブラフォン奏者。ラテン・ジャズ界ではティト・プエンテ、カル・ジェイダーなどのプレイヤーが演奏し、ヴィブラフォンは花形楽器というイメージがありますが、なぜかキューバではあまり中心になることはなかった楽器です。そんなわけで、あまり期待しないで聞いたのですが、これが女性といえどもエキサイティングな演奏を繰り広げています。他国ではジャズ的な演奏法が中心になることが多いように思われますが、リズムの国=キューバということで、パーカッションでもあるヴィブラフォンという楽器をとてもキューバ的にポリリズムの波の中で弾きまくります。ダークではなく、女性らしく煌びやかな音色を使用しているのも印象的です。自作の他、御大チューチョ・バルデースの曲やドミニカ共和国の大御所ミシェル・カミーロの曲を2曲、ベネズエラの作曲家モイーセス・モレイラのホローポまで取りあげているのが、現代キューバ的でおもしろいですね。 とにかくエキサイティングなヴィブラフォンを全編にわたり聞かせてくれます。
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