キューバのコリブリ・レーベルが若手ジャズ系アーティストを紹介する“THE JAZZ YOUNG SPIRIT”シリーズからアルバムをリリースしているヴァイオリニスト、ウィリアム・ロブレホ率いるトリオの2019年作。伸びやかな響きが心地よいヴァイオリンを中心に、ギター/バンジョー、エレクトリック・ベース/コントラバスという、キューバ音楽シーンにあってはユニークなタイプの弦楽トリオで、その編成を活かしつつ、本作ではアイリッシュやマヌーシュ・スウィング、ダンソーン、ボサノヴァ(というかショーロ)、フラメンコなど取り入れたサウンドを自在に展開しています。レパートリーは全曲インストで、ラファエル・オルティス作の『ブエナ・ビスタ〜』収録曲「アモール・デ・ロカ・フベントゥー」(このトリオの以前のアルバムではオマーラ・ポルトゥオンドをゲストに招き演じていたナンバーでもあります)を除き、いずれもオリジナル。主にラスト曲ですが、ドラムスやフラメンコ・ギター、パンデイロなどが加わります。ガチャガチャといじりすぎることのない音作りで、軽やかな耳触りです。 CD-Rでの流通品となりますが、音質良好です。
曲目表:
1. Irlanda para tres 2. Amor de loca juventud 3. Ida y vuelta 4. Recuerdos 5. Danzón in Tunisia 6. Cuando ya no estés 7. Bosanera 8. Llegando a tierra 9. Capitalia
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