一曲目のロイ・パチ(マヌ・チャオのラジオベンバのメンバー)のトランペットが入ってくる瞬間と、バルセロナのイタリア野郎ことトニーノ・カルトーネやムチャチートのようなセクシーなしわがれ声の、今作の主人公ペッペのボーカルでアガります。キャリアが長い彼ですが、ヴォーカル、ギター、アコーディオン、マンドリンを操るユニークでユーモア溢れるスタイルで愛と哀しみを歌い、クラリネットの暴れるジプシースイングな演奏でペッペががなり立てる曲など。他にも地味ながらふざけた仕掛けが随所に。欧州的洒脱に溢れた雰囲気と、大人の遊びとダンディズムと酒場のアルバム。少々大人なアクセル・クリヒエールとでもいいましょうか?または、文学的なトニーノ・カルトーネ?油断ならぬ不良オヤジであることには間違いないです。そのどこか寓話的な雰囲気でLOS ANOS LUZ DISCOSにライセンスされたのも納得です。アートワークもいつものように飛ばしてます。RADIOCHANGO/バルセロナ系も好きだけど、さらに渋いのをお求めの方など是非!
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