ラテン世界を代表するフィーリンやボレーロといったキューバの歌謡音楽は、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの世界的な成功も手伝って、世代を超え今も世界中で愛され続けています。とはいえ、そういった音楽で名を馳せた歌手たちの多くはすでに他界しているか、もしくは大ベテランとなってしまい、新作を聴けるチャンスも少なくなってきたのも事実。そんな中、フィーリン/ボレーロをレパートリの中心にして現在バルセロナで活躍する女性4人組ア・カペラ・グループ“ヘマ・クアトロ(Gema 4)”が、6年ぶりに新作を発表してくれました。 ヘマ・クアトロは1991年にキューバで結成。当初オデッテ、エステーラ、ダマリス、ラウラの4名でスタートし、その後メンバーの死去で活動休止を余儀なくされた時期もありましたが、現在はイスラエル人歌手タル・ベン・アリのほか、オデッテ、ミチェーレ、ラウラで活動を行っています。レコード・デビューしたのは“Grandes Boleros a Capella”を発表した1994年で、その後セカンド作“Te Voy a Dar”(1996)を発表した後、98年に拠点をバルセロナへと移し“Gemas”(2000)をリリース。さらにメンバー交代した後、2013年になって“For a New Dream” (2013) をリリースしてきた一方で、イブライム・フェレールの『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ』といった大ヒット作品にゲスト参加するなど、幅広い活動を展開してきたことでも知られています。 そしてレコード・デビューからちょうど25周年という節目である2019年に発表されたのが、通算5枚目となる本作。2017年12月13日にバルセロナのスタジオで一発録音されたライヴ感覚溢れる内容です。前作“For a New Dream” といくつか同じ曲も収録されていますが、それらはあくまでも本作のために録音した別ヴァージョンで、ア・カペラ・グループとしての生々しさが感じられる演奏となっています。レパートリはホセー・アントニオ・メンデスをはじめ、エル・グラン・フェジョーベ、ミゲル・マタモロス、オルケスタ・アラゴーン、ボビー・カポー、イグナシオ・ピニェイロといった、フィーリンやボレーロ、ソン、チャチャチャなどの音楽をメインとした伝説のキューバ人アーティストたちの名曲を取り上げています。もちろん全てがア・カペラの演奏で、緻密にアレンジされた素晴らしいヴォーカル・ハーモニーを全篇で楽しむ事ができます。 ラテン音楽ファンはもとより、全てのヴォーカル・ミュージック・ファンに聴いてほしい、素晴らしい内容の作品です。
(メーカーインフォより)
曲目表:
1. La Rosa Oriental 2. Y Decídete Mi Amor 3. For a New Dream 4. Lágrimas Negras 5. Mango Mangüé 6. Se Te Olvida 7. Piel Canela 8. La Mujer de Antonio 9. Yaarat Dvash 10. El Bodeguero 11. Esas No Son Cubanas
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