「記憶の固執」や「ナルシスの変貌」でもおなじみ、シュルレアリスムの体現者、そして現代絵画の巨匠:サルバドール・ダリ。今回はそのダリを一瞬にして骨抜きにしてしまったという女性ルンバ/フラメンコ歌手:マルハ・ガリードが1974年にパリの老舗ミュージック・ホール:オランピア劇場で行なった公演のライヴ録音作品『サルバドール・ダリがおくるオランピア劇場のマルハ・ガリド(LP)』をご紹介します。本作は1974年、BarnafonよりリリースされたLP“En El Olympia de París Presentada Por Salvador Dalí”のストレート・リイシュー。数量限定盤となっておりますので、お早めにご入手されることをおすすめします! マルハ・ガリードは1945年12月16日生まれ。貧しい家庭に生まれた8人兄弟のうちの一人として育った彼女は、苦しい家計を助けるために3歳年下の妹ペパ(Pepa)と共にフラメンコ・デュオ・グループ〈Las Cartageneras〉を結成。地元のバーなどで歌い始めました。やがてグループ名を〈Hermanas Garrido〉と改め、シングル/EPなども複数枚リリース。60年代中盤までデュオとして活動しますが、その後はソロ・アーティストの道へと進んで行きました。1968年には自身の名前を冠したソロ・アルバムをリリース。そして1974年にはデンマーク女王マルグレーテ2世の招待を受けアマリエンボー宮殿で公演し、その翌日にはパリのオランピア劇場で公演するという好機に恵まれました。かねてよりマルハのファンであったサルバドール・ダリは、彼女からオランピア劇場出演の連絡を受け、プレゼンテーション役として立候補。その時にライヴ録音された音源が、同年、このアルバム作品としてリリースされたのです。 冒頭1曲目は皆様おなじみ、ダリの特徴的な節回しによるマルハの紹介から開始。その流れのままマルハの情熱と凄みに満ちた歌声で繰り広げられる、メキシコのSSWアルマンド・マンサネーロ作の‘NO’へ。ルンバ、フラメンコ、コプラ、ボレーロと、その歌声は曲調ごとに色を変え、最後はアントニオ・キンテロ/マヌエル・キロガ作曲、ラファエル・デ・レオン作詞の名曲‘Una Cantaora’でドラマティックに締めくくられます。 力強く表情豊かな彼女の歌声が聴衆たちをみるみる魅了していく様子もしっかりと伝わってくる、熱気と臨場感に溢れたライヴ・アルバム。オリジナルの帯には彼女がいかに素晴らしいかということを説いたダリの推薦文も記載されています。ローラ・フローレのようなカリスマ性溢れる女性フラメンコ歌手の歌声をお求めのスペイン音楽ファンの方は必携!もちろん、ワールド・ミュージック・ファンの方々にとっても必聴に値する、実に見事な作品です!
(メーカーインフォより)
曲目表:
SIDE A A1. No A2. Mi Amigo A3. Amor Fugaz A4. Love Story A5. Sangre De Mis Venas
SIDE B B1. Mi Hombre B2. Esperare B3. La Piel Cansada B4. Hoy B5. Una Cantaora
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